話題の4D映画!「香り」が「風」が「水」が…ジュラシックパークは3400円の価値がある
2015年8月22日 雑記
マイケル・クライトンの小説を実写化し、大ヒット。その後シリーズ化して4作品目となる新作映画「ジュラシックパーク」を観てきました。
この映画はシリーズとしての知名度と人気が高いのはもちろん、今回注目を浴びたのは「4D」の映画だということ。チケットが取れなかったりと大変でしたが、なかなか面白い「体験」ができました。
【あらすじ】
大富豪ジョン・ハモンドの招待で、古生物学者グラントとサトラー、そして数学者マルコムが南米コスタリカの沖合いに浮かぶ島を訪れた。そこは太古の琥珀に閉じ込められたDNAから遺伝子工学によって蘇った恐竜たちが生息する究極のアミューズメント・パークだったのだ。だがオープンを控えたその“ジュラシック・パーク”に次々とトラブルが襲いかかる。嵐の迫る中、ついに檻から解き放たれた恐竜たちは一斉に人間に牙を剥き始めた。
(Yahoo映画引用)
4作目のジュラシックパーク
今まで3作が公開されているジュラシックパーク。ヒット作なので、どれかしら観たことがある人が多いのではないでしょうか。
私は今までどれも観たことがなく、特に何も調べずに今回観に行きました。一方で一緒に観た人は、前作をすべて鑑賞していました。前作品の要素やお決まりの恐竜などが第4弾には随所に出てくるので、前作を観た人と観てない人とでは、お互い気づく点や感想には差が出ていました。
ただ今回の鑑賞でジュラシックパークの魅力を存分に感じることができたので、順番は逆にはなりますが、1作目から3作目までも観てみようかと思っています。
今回の制作陣
制作の総指揮を取ったのは、あのスティーヴン・スピルバーグ。彼はジュラシックパークの1作目と2作目の監督ですが、今回は「総指揮」というポジションです。監督はコリン・トレボロウ。初の長編映画にチャレンジした「彼女はパートタイムトラベラー」が映画祭で評価されたばかりの新人監督で、この大抜擢も話題となりました。
チケットが取れない!
全世界で人気を集めるジュラシックパークシリーズ。北米では歴代オープニング興行収入記録を塗り替えるほどのヒットを記録しました。そして待望の日本公開が8月5日にスタートし、すごい勢いで観客動員を増やしています。
そのせいでチケットが簡単には取ることができなくなっています。特に4D上映は東京では「TOHOシネマズ新宿」「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」「ユナイテッド・シネマ豊洲」「シネマサンシャイン平和島」の4か所でしか観ることができません。
しかしどうせ観るなら絶対に4D!
そもそも映画館で映画を観ない&ハリウッド映画を観ない自分にとって、4Dを体験することが今回の目的でありました。
映画館のチケット予約が開始する深夜0時にパソコンの前で待機して、友人がなんとか「TOHOシネマズ新宿」のチケットをゲット。
しかし上映開始時間が深夜3:13…
金曜だからいいけど、、久しぶりに繁華街でオールすることに。仕事を終えた後にラーメン屋で食事をして、漫画喫茶で上映時間まで時間を潰しました。
値段は映画としては激高
チケット代金ですが、通常の料金にプラス費用が発生します。
私が行ったTOHOシネマズ系列であれば、
通常料金1800円+4D鑑賞1200円+3D鑑賞300円+3Dメガネ100円
計3400円かかります。
細々と追加料金を上乗せしてきやがるな…という印象ですが、結論から言うと、上記金額でも私は満足していますし払う価値はあったと思います。
初めての4D映画、めちゃ良かった
専用のメガネをつけることで、立体的な映像を楽しむことができる3Dの映画は少し前から多くなってきました。映画館で映画を観ることが多くないのであまり経験はありませんが、「STAND BY ME ドラえもん」で3D映画は以前にも体験したことがあります。
映像の美しさや自然な仕上がりは、ストレスをそれほど感じることなく十分に楽しむことができます。独特の臨場感と迫力に新しい映画の形を感じて、初めて体験したときは感動さえしました。
今回TOHOシネマズ新宿で私たちが観たジュラシックパークは4D。この3Dに加えて「風」や「水」、「匂い」も合わせて体全体で楽しむ映画です。
映画を観ている時に「風」や「匂い」が出てくる・・・
今まで遊園地などで、そんな機能がついたアトラクションを体験したことがありますが、ことごとく雑で残念な代物だった記憶しかありません。それを映画のイスに・・・正直まったく期待をしていませんでした。
しかしこれが嬉しい誤算。むしろこれらが無ければ絶対に成しえない、4Dという新しい体験が生み出されており、これが素晴らしくて非常に興奮する結果となりました。
特に「草の匂い」はすごいなと思いましたね。匂いも出ることは知らなかったので、最初は「気のせいかな?」と思ったのですが、恐竜たちがいる森林の自然を表現した香りが、何回か使っていました。
4D版は身長100cm以上あれば、子供でも観ることができます。結構動きますし、それが恐竜の動きに合わせて急に激しく動いたりするものだから、ものすごく心臓に悪い。怖いのが苦手な女性やお子さんは、相当覚悟して行ったほうが良いですよ!
事前に調べずに行った私は、「こんなの聞いてないよ!」ってくらい驚いて衝撃で疲れました。心の準備って大事です。
一点気になった残念な場面
気になったのが、町の全体を空から映し出すシーンが何度かあったのですが、町と人間が安っぽく見えたことです。3Dと風景は相性が悪いのでしょうか。オモチャで作ったような貧相な街並みが映画の冒頭に出てきた時がっかりして、この映画への期待値が一気に下がったのを覚えています。
笑いは「緊張」と「緩和」
お笑い芸人の人などから「笑いは緊張と緩和だ」という言葉を聞いたことがあります。
冗談を言い続けていても大きな笑いは起きない。「不安」や「恐怖」など、相手に緊張感を与えてそれを一気に崩すような一言によって、人を笑わすことができる。
その点、僕はこの映画のいくつかあった「ユーモア」が、とても印象に残っています。
特に「(強い)彼と(離れず)一緒にいたい」と子供たちが言ったシーン。それと「ごめん、ボーイフレンドがいるの」と言って女性スタッフが去るシーン。
ただ観る人を驚かせるだけではない。テンポと強弱のつけ方が完璧。深夜3時であっても眠くなる時間を一瞬も与えてくれませんでした。
オススメ!
映画の上映が終わったのは朝の5時過ぎ。
外は明るくなり、華の金曜日を戦い終えた水系のお兄さんお姉さん、オールで遊びとおした学生達などが、覇気なく駅に向かって歩いていました。
それに比べて私たちは、絶えず恐怖を与えるハードな映画をオールで観終わり若干の疲れを感じつつも、興奮で揚々と岐路につきました。
映画には様々な種類があり、その楽しみ方もそれぞれ異なります。ジュラシックパークが映画として完成度が高いのかどうか、映画通ではない私には判断がつきませんが、間違いなくエンターテイメントとして素晴らしい作品だと感じました。
一つのアトラクションとして大いに楽しませてもらいました。