×

失敗しないためのWordPressのサーバー移行基本マニュアル

2015年8月26日 WordPress

最近では、ブログをはじめとして、コーポレートサイト、ECサイト構築にもWordPressを利用する個人や企業が多くなりました。

WordPressで構築したサイトを運営中にサーバー移行作業が必要になる場面があります。

サイトのサーバー移行が必要となる理由として、主に下記のようなものが挙げられます。

  • 使用料金が安いレンタルサーバーに乗り換えたい
  • アクセスが増えてきたから負荷に耐えられる高機能なサーバーに乗り換えたい
  • サイトを同じサーバーでまとめて管理したい
  • 使用しているサーバーのサービスが終了した
  • 運営しているウェブサイトを第三者に譲渡することになった

WordPressのサーバー移行は基本となる手順がある

僕自身、WordPressで構築したサイトのサーバー移行を何度か行いましたが、レンタルサーバーごとに細かい仕様の違いはあるものの、基本となるWordPressのサーバー移行手順は共通しています

主要なレンタルサーバーとしては、さくらサーバー、ロリポップ、お名前.comレンタルサーバーエックスサーバーなどがあります。

レンタルサーバーごとに移行の手順を調べて覚えるのも良いですが、基本的なWordPressのサーバー移行手順を把握しておけば、どんなレンタルサーバーでも比較的スムーズに移行できるようになります。

WordPressのサーバー移行時には、データや構成ファイルを無くしてしまう、サイトの表示が崩れてしまうなどのトラブルが発生しがちです。WordPressのサーバー移行時の注意点と手順を把握して、安全で確実なサーバー移行を行いましょう。

WordPressのサーバー移行作業前に準備すること

WordPressのサーバー移行作業前に、下記準備項目を一通り確認して、漏れが無いかをチェックしましょう。

  • 移行先のレンタルサーバーを契約する
  • レンタルサーバーの基本情報を把握する
  • WordPress構築ファイルをダウンロード
  • データベースをエクスポートする

移行先のレンタルサーバーを契約する

まずは移行先となるレンタルサーバーを契約します。
サーバー契約の際には必ずWordPressに対応している、phpMyAdminが利用可能(データベースを作成可能)なレンタルサーバーを選びます(今どきWordPressが使えないレンタルサーバーがあるかは疑問ですが・・・)。

ちなみに当ブログはエックスサーバーで運営しています。

レンタルサーバーの基本情報を把握する

レンタルサーバーを契約すると、レンタルサーバーのユーザー専用の管理画面のログイン情報、FTP情報(ホスト名、ユーザ名、パスワード)、ネームサーバー情報が付与されるので(大体メールで送られてきます)、操作方法をチェックしておきましょう。サーバー情報は忘れないように気をつけてください。

WordPress構築ファイルをダウンロード

FTPソフト(WinSCP、FFFTPなど)もしくは各レンタルサーバーの管理画面でWordPress構築ファイルをダウンロードしておきます。
※個人的にはWinSCPをおすすめします。

WinSCPのダウンロードはこちらから
※リンク先でインストール方法を確認してください。

FFFTPのダウンロードはこちらから
※リンク先でインストール方法を確認してください。

FTPソフトを使用する場合は、FTPソフトを起動して、ホスト名・ユーザ名・パスワードを入力し、PCからサーバーへ接続します。
ユーザ専用のサーバー管理画面がある場合は、管理画面にログインします。(123サーバーなどでは各ユーザー専用ののコントロールパネルが用意されており、コントロールパネル上でファイルのダウンロードが可能です。)

WordPress構成フォルダ

上図のようにサイトを構築しているファイルをすべて選択してダウンロードします。

データベースをエクスポートする

phpmyadminログイン画面

移行元となるサーバー(使用中のサーバー)のphpMyAdminにログインします。

データベースを選択

使用中のデータベース(上図では”testwp”という名前)を選択し、「エクスポート」をクリックします。

データベースエクスポート

1.エクスポートの画面に変わったら、エクスポートという枠の中にテーブルの一覧があるので、全選択をクリックします(テーブル一覧の色が反転したらOK)。

2.テーブル一覧のすぐ下にあるラジオボタンの中のSQLを選択します。オプションについてはデフォルトの設定でOKです(あまり触らないほうがいいです)。

3.ファイルに保存するにチェックを入れて、圧縮する(zip、gzip形式)・圧縮しないをラジオボタンで選択し、エンコードに関してはnonにチェックを入れます。

4.最後に実行するをクリックして、sqlファイル(拡張子がsql)としてエクスポートします。(任意の名前).sqlというファイルの保存が確認できたら、エクスポートは完了です。

WordPressのサーバー移行手順

WordPressのサーバー移行準備が整ったら、手順に沿って作業を行います。

  • 新規データベースを作成してデータをインポートする
  • wp-confing.phpの修正
  • WordPress構築ファイルのアップロード
  • ネームサーバーの変更
  • IPのチェック

新規データベースを作成してデータをインポートする

phpmyadminログイン画面

移行先となるサーバーのphpMyAdminにログインします。

データベース新規作成

新規データベースを作成するの入力欄に任意のデータベース名(ここではnewdatabaseとします)を入力して、MySQL接続の照合順序をutf8_general_ciに選択後、作成ボタンをクリックするとテーブルが無い空のデータベースが作成できます。

空のデータベース

空のデータベースをクリックして、インポートをクリックします。

データベースインポート

1.インポートするファイルで、ファイルを選択ボタンをクリックし、「WordPressのサーバー移行作業前に準備すること」であらかじめエクスポートしておいたsqlファイルを選択します。そして、ファイルの文字セットでutf-8を選択します。

2.フォーマットでSQLを選択します。

3.他の設定はデフォルトのままで、実行をクリックします。

インポート成功

インポートは正常終了しました。○○個のクエリを実行しましたというメッセージが表示されたら、インポートは成功です。

wp-confing.phpの修正

「WordPressのサーバー移行作業前に準備すること」でダウンロードしておいたWordPress構築ファイルの中のwp-config.phpを開いて、データベース名、データベースのユーザ名、データベースのパスワードを移行先のものに修正します。

ホスト名は基本”localhost”で良いのですが、レンタルサーバーよっては固有のホスト名に変更する場合もあります。
また、サーバーやWordPressのプラグインなどの影響でWordPressのメモリ使用量が不足する場合があるので、念のためメモリ上限を設定します。

/** メモリ上限を設定(メモリ使用量不足対策) */
define('WP_MEMORY_LIMIT', '64M');

// ** MySQL 設定 - こちらの情報はホスティング先から入手してください。 ** //
/** WordPress のためのデータベース名 */
define('DB_NAME', 'newdatabase');

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define('DB_USER', 'newdatabase-user');

/** MySQL データベースのパスワード */
define('DB_PASSWORD', 'newdatabase-password');

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', 'localhost');

WordPress構築ファイルのアップロード

「WordPressのサーバー移行作業前に準備すること」でダウンロードしておいた全てのWordPress構築ファイルを移行先のサーバーへアップロードします。一つでもファイルアップロードをミスするとWordPressが正常に動かなくなる可能性があるので注意してください。

ネームサーバーの変更

ファイルアップロード、データベースのインポートが終わったら、ドメイン管理サービス(お名前.com、バリュードメインなど)の管理画面で、移行前のネームサーバーから移行先のネームサーバーに変更します。

※ネームサーバーの変更が反映するまではサイトは並行稼働させます。

IPのチェック

ネームサーバーを変更してから数時間~3日ほどで反映されるので、定期的にIPをチェックして、正常にサーバー移行ができたかを確認します。最終的に移行先のIPに切り替わって、かつサイトが正常に表示されていたらサーバー移行の作業は完了です。

こちらでIPチェックできます
アクセス情報【使用中のIPアドレス確認】<

WordPressのサーバー移行作業後の確認項目

WordPressのサーバー移行作業完了後に確認しておくべき項目を紹介します。

  • SNSと連動させている場合、正常に動作するかを確認
  • アナリティクス・サーチコンソール(ウェブマスターツール)の確認
  • その他不具合の有無を確認

SNSと連動させている場合、正常に動作するかを確認

Facebook、twitter等のソーシャルネットワークとWordPressを連動させている場合、正常に動作するかを確認します。

アナリティクス・サーチコンソール(ウェブマスターツール)の確認

アナリティクス・サーチコンソール(ウェブマスターツール)を設定している場合、正常にトラッキングがとれているかを確認します。

その他不具合の有無を確認

個人的にWordPressのサーバー移行をした時に、WordPressのプラグインの影響で、サイトの表示がうまくいかない事があったので紹介します。

Redirection
管理画面上でリダイレクト処理を行えるようにするためのWordPressプラグイン。リダイレクトループの原因となるので、設定に注意。

DB Cache Reloaded Fix
データベースとのやりとりの回数を減らして、サイトの表示速度を改善するWordPressプラグイン。
このプラグインによって生成されるwp-contentフォルダ直下の『db.php』、『db.ini』について、これらが残っていたら削除する。(キャッシュによって新旧両方のドメインのデータが混在してしまうため)

【参考】どうしても面倒ならWordPressプラグインduplicatorを使おう

通常のサーバー移行が難しい、時間が無くて急いでいるという方には、WordPressのプラグインにduplicatorというものがあります。duplicatorはWordPressの管理画面上でサーバー移行の作業の多くを行えるという便利なプラグインです。

ここではduplicatorを使用してのWordPressサーバー移行の手順は割愛します。
下記参考サイトにduplicatorによるサーバー移行の方法が掲載されているので、詳しく知りたい方はご覧ください。

【参考】プラグインでWordPressを楽々お引っ越し!duplicatorならサーバー移転も簡単。

何らかのエラーが出たら、エラーを解決するために時間を割いたり、場合によってはduplicatorでサーバー移行ができない可能性もあります。

まとめ

いかがでしたか?
WordPressのサーバー移行はハードルが高いように見えますが、一通り仕組みや手順を把握すれば、どんなサーバーにも対応することができます。

サーバー移行にプラグインを使用するのも悪いとは思いませんが、個人的にはWordPressの仕組みを理解する上でも正攻法でのサーバー移行をおすすめします。

関連記事